「手作りボートの競走、波にも乗れた」兵庫県知事選・再選の斎藤元彦氏「立花孝志氏、交流ない」
自らの失職に伴う兵庫県知事選挙は17日、投開票が行われ、斎藤元彦氏(47)か再選を果たした。 何でもあり?選挙のあり方を問う 一夜明けた18日、神戸市内で取材に応じた斎藤氏は、「まだ実感が沸かないが、とても厳しかった選挙戦、多くの県民の皆さんの支援で当選できた」と述べた。 斎藤氏は今回、政党や特定の団体からの支援がなく、出直し選挙への出馬を表明した9月、「無所属、ひとりでの挑戦となる」と話していた。 「有権者は、自らのパワーハラスメントなど7つの疑惑を告発した文書問題についても関心があったが、これまでの実績についても関心が高かった」と振り返った斎藤氏。 新たな“民意”を受けたうえで、「県議会、県職員との関係を改めて構築し、しっかり議論しながら.前に進めることができる」と気を引き締めた。 そして喫緊の課題として、次年度予算の編成、阪神・淡路大震災30年に向けた事業、大阪・関西万博に合わせた“ひょうごフィールドパビリオン”に向けた対応を挙げた。 選挙戦序盤までは、前兵庫県尼崎市長・稲村和美氏(52)が優勢と伝えられていたが、メディア各社の情勢調査では、中盤以降に「斎藤氏猛追」との情報が流れた。 斎藤氏はこの件を振り返り、「(自分に対する)風向きの変化は、衆院選の告示日ぐらいに感じた。そして、知事選告示日(10月31日)の盛り上がりから少しずつ状況が変わってきた」と話し、17日間の選挙戦を、「手作りボートの競走、波にも乗って勝つことができた」と表現した。 そして、「組織の支援がなかった分、特にSNSの活用は重要だった。都市部ではない場所での選挙活動では、SNSを通じて告知したことで、近くからたくさんの人たちに集まっていただいた。今回の選挙戦で、SNSの拡散力は、すごく大きかったと」と振り返った。 さらに「県民との触れ合いは、リアル(対面)も大事だが、SNSも使って若い世代に向けた施策を発信することで、政治に目を向けるきっかけにもなるのではないか」と述べ、今回の選挙戦期間に開設したYouTubeチャンネルは引き続き活用する意思を示した。 このほか、メディアリテラシーが問われた知事選挙だったと振り返り、「県民のみなさんが自分でさまざまなメディアに触れて判断した選挙だったと思う」と話した。 知事選では、NHKから国民を守る党・立花孝志党首が立候補し、自らの当選を望まずに斎藤氏をサポートするような演説をしていた。 斎藤氏はこのことについて、「連携や交流は全くなく、立花氏との面識も、公開討論会で挨拶した程度」と明確に否定した。
ラジオ関西