「私たちは正当な抗議」座り込みでダンプの進路阻む 沖縄・宮城島、土砂搬出開始1週間
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設工事で使う土砂を搬出する宮城島(同県うるま市)で27日、反対派がダンプカーの前で座り込み、進路を阻んで抗議活動を行った。県警の機動隊員らが座り込みを続ける人を持ち上げ、歩道の安全な場所まで移動させる一幕もあった。 宮城島では20日から土砂の搬出が始まり、27日で1週間が経過。土砂を運ぶダンプカーが出入りするゲート前には「宮城島の土で基地、造らせない!」と書かれた横断幕が掲げられ、拡声器で「ダンプによって宮城島の農道、生活道路が破壊される」などと訴える声が繰り返し響いていた。 警戒にあたる機動隊員らは「座り込んだり、立ちふさがったりする行為は道路交通法違反となる」「低速での歩行や繰り返しの横断については業務妨害(罪)に該当することがある」と再三にわたり警告。これに対し、土砂搬出に抗議する人らは「私たちは正当な抗議です」と反論し、「土砂搬入反対」とシュプレヒコールを上げた。 この日は、牛歩による抗議をしていた女性を制止した警備員が6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した名護市安和の事故現場で普段抗議活動をしている人の姿もみられた。辺野古移設工事で使う土砂搬出を巡り、宮城島でも抗議活動が本格化していることがうかがえる。(大竹直樹)