貯蓄額「3000万円以上」保有世帯の割合が多い年代を比較!
【年代別】平均貯蓄額はいくら?
次は、同調査より年代別の平均貯蓄額をみていきましょう。 ●2人以上世帯の貯蓄額 30歳代 ・平均貯蓄額:601万円 ・中央値:150万円 40歳代 ・平均貯蓄額:889万円 ・中央値:220万円 50歳代 ・平均貯蓄額:1147万円 ・中央値:300万円 60歳代 ・平均貯蓄額:2026万円 ・中央値:700万円 70歳代 ・平均貯蓄額:1757万円 ・中央値:700万円 続いて、単身世帯の貯蓄額も比較してみましょう。 ●単身世帯の貯蓄額 30歳代 ・平均貯蓄額:594万円 ・中央値:100万円 40歳代 ・平均貯蓄額:559万円 ・中央値:47万円 50歳代 ・平均貯蓄額:1391万円 ・中央値:80万円 60歳代 ・平均貯蓄額:1468万円 ・中央値:210万円 70歳代 ・平均貯蓄額:1529万円 ・中央値:500万円 次の章では、二人以上の世帯においてどのような種類の貯蓄をしているのか、構成比も含めてチェックしていきましょう。
貯蓄の種類別の構成比
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」のデータからみていきましょう。 ・通貨性預貯金:34.7% ・定期性預貯金:28.2% ・生命保険など:18.5% ・有価証券:17.0% ・金融機関外:1.6% 貯蓄の種類や構成比をみると、通貨性預貯金が「34.7%」、定期性預貯金が「28.2%」となっており、貯蓄の半分以上が預貯金で備えていることが分かります。 その他には、生命保険「18.5%」、有価証券「17.0%」と続いています。
これからの生活や老後に向けた資金の確保を
今回は、30歳代~70歳代の貯蓄事情で、3000万円以上保有世帯の割合が多い世代や平均貯蓄額を中心にみてきました。 物価上昇や社会保険料などの負担増、少子高齢化による年金額減少の可能性があるなど、将来の資金面での不安は大きくなっています。 将来の夢やこれからの生活、老後に向けた資金確保が必要です。 預貯金や生命保険、NISA、iDeCo、資産運用など自分に合った方法で資産を増やす対策をしていきましょう。 なお、投資の際は情報収集を充分にして、リスクを理解した上で始めましょう。
参考資料
・厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」 ・東京都労働相談情報センター「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」 ・総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債変)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯」
円城 美由紀