宮﨑あおいが『スプートニクの恋人』で感じた朗読の“魅力”「家族やママ友に、Audible使っている?と聞いたら…」
Amazonオーディブル(以下、Audible)で村上春樹さんの『スプートニクの恋人』を朗読した俳優の宮﨑あおいさん。ナレーションやアニメの声優など、声に関わる仕事にも多く携わっている宮﨑さんに、Audibleの魅力について聞きました。(全2回の前篇。) 【画像】小説を1冊朗読するのは初めての経験だという宮﨑あおいさん。
小説を1冊朗読するのは初めての経験
――今回Audibleのオファーを受けた時のお気持ちを教えてください。 私は文字や言葉を声に出して読むのが好きなのですが、今回はいままで関わったことがない新しいタイプのお仕事だったので、面白そうだなと思いました。 それに、ナレーションや声優のお仕事とは違い、小説を1冊まるまる朗読するという初めての経験にもとても興味があったので「ぜひやらせていただきたいです」とお返事しました。 ――どんなところを「新しい」と感じたのですか? 体力と頭をフル回転で使うところです。小説の朗読というのは、1文字も間違えてはいけないという集中力が求められる一方、ただ正確に読むだけではなく、聴いてくれる方の耳に気持ちよく入っていくことも必要だと思っています。そこが自分の中ではすごく新鮮で面白そうだと感じました。 ――宮﨑さんは普段、Audibleはご利用されていますか? まだ使ったことはありません。恥ずかしながら私、すごくアナログ人間なんです。デジタルで本を読むより、紙でページをめくって読みたいという思いが強く、これまで自分の日常に「本を耳で聴く」という習慣がありませんでした。 もちろん、オーディオブックというものがある、ということは知っていましたが、利用したことがなかったので、お仕事をさせていただくにあたって、家族やまわりの人に「Audible使っている?」と聞いてみたら私の兄弟が使っていて。思わず「どういう時に使っているの?」とインタビューしちゃいました(笑)。
子どもにとって「誰かが自分のために本を読んでくれる」時間
――ご兄弟がAudibleをご利用されていたのですね。 はい。兄弟は、寝る前によく聞いていると言っていました。考えてみたら、目をつむっていても、物語が頭の中に入ってくるというのは、とても画期的なシステムですよね。世の中にはこんなに便利なものがあるのに、自分がアナログすぎて知らないことがたくさんあるなと、感動しました。 私は本を読むのもすごく好きなのですが、ここ数年は座ってゆっくり本を読むこともできない時間を過ごしてきたので、このAudibleがあれば、これからも読書できるんだなと、世界が広がった感じがして嬉しかったです。 ――すき間時間に読書ができる以外に、「耳で聴く」読書のよさは何だと思われますか? 子どもにとっては、「誰かが自分のために本を読んでくれる」という時間となり、その子の人生をより豊かにしてくれると思います。また、大人の場合は、耳で聴くことでより言葉の意味が深く入り、想像が膨らむような気がします。 学生の時によく「音読はいい」と言われていましたが、あの時は文字を声に出して読むことがこんなに楽しいとは気づきませんでした。 ――Audibleは聴き放題作品が20万作品あるので、移動時間や家事の合間時間がより有意義に過ごせるようになったという方も多いようです。 そんなにたくさんあるんですか! 確かに、ご飯を作っている時や移動時間を読書時間にできたら最高ですよね。 小説以外にも、いろんなジャンルの作品があるんですか? たとえばお勉強系のコンテンツとか……。