毒殺未遂、プーチン大統領の豪邸を暴露… 反体制派指導者のナワリヌイ氏の生きざまを取材した記者が明かす【追悼】
「殉教者になることを政権は危惧している」
率いる団体が「過激派組織」に認定され、刑期が大幅に延長。昨年12月、北極圏にある刑務所に移された。弁護士を通じて政権批判を続けたが、反体制派は崩壊に近い状態だ。 当局の発表では、2月16日、ナワリヌイ氏は散歩後に気分が悪くなり意識を失い、医師が蘇生措置を施したが、死亡を確認したという。突然死とされ、享年47。 22年公開の映画「ナワリヌイ」はアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞した力作だ。同作の中で、もし殺されたら、と問われ、「私たちの力が巨大なので、彼らは私を殺すと決めたということだ」などと語った。 全国で慰霊の献花に訪れた人が拘束されている。 「モスクワで支持者が献花している場所は、ソ連時代に政治弾圧された犠牲者を追悼するモニュメントです。政権はナワリヌイ氏が殉教者になることに神経をとがらせています」(佐々木氏) 「週刊新潮」2024年2月29日号 掲載
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