【バスケW杯】ベネズエラ戦23得点の比江島慎 大会前はし烈なメンバー争いも「最年長らしいプレーができた」
◇FIBAバスケットボールワールドカップ2023 順位決定戦グループO 日本86-77ベネズエラ(31日、沖縄アリーナ) 【画像】勝利の立役者となった比江島慎選手をたたえる渡邊雄太選手 ベネズエラ戦で逆転勝利の立役者となった日本代表の比江島慎選手。9点を追いかける第4クオーターに4本の3ポイントを決めるなど17得点をマーク。この試合チームトップの23得点をあげました。 しかし、今大会の登録メンバーが発表される前までは、“日本代表争い”をするなど順調ではありませんでした。その比江島選手を大会前、山本健太アナウンサー(日本テレビ)が取材していました。
■「こんな必死になったことはない」最年長で初めて挑んだ“サバイバル”
生き残りをかけた戦いの中で「最年長でも、ルーキーのような気持ちでやっています!」と、明るい表情を見せていた日本代表最年長の比江島選手。W杯最終メンバーは12人で、比江島選手と同じポジションで、代表入りを狙う選手は多く、し烈な争いが繰り広げられていました。その中で、比江島選手はまさにルーキーのように、日々アピールを続けていました。 比江島選手にとって日本代表への“サバイバル”はほぼ初めての経験といっても過言ではありません。 百道中学、洛南高校、青山学院大学。どのカテゴリーでも、常に学生バスケの先頭を走り、プロ入り後も日本一を経験しMVPにも選出。NBAへの登竜門・サマーリーグに挑戦したこともあります。大学4年生の時に日本代表に初選出され、10年以上活躍し続けてきた超エリートなのです。 それでも、メンバー入りに向けたサバイバルの中にいた比江島選手も「確かに言われてみれば、メンバーに入ることに、こんなに必死になったことはなかったですね…」と、これまでのバスケ人生を振り返っていました。
■ホーバスHCのもとで変えたプレースタイル「3ポイント」へのこだわり
余談ですが、私もバスケットボールをしていました。2006年のウインターカップ(高校生の冬の全国大会)に出場した際には、私の1学年下、当時、洛南高校1年生の比江島選手のプレーを目の当たりにし、衝撃を受けました。1年生とは思えない落ち着き、正確なプレーで、日本一に貢献。スーパースターを擁し、ウインターカップでは3連覇を達成しています。