レジェンド、澤、悔いなき最後のW杯
大会前、澤は「これが最後のワールドカップ」と、明言していた。 試合後、そのことを聞かれると、「今回の位置づけとして、最後のワールドカップとして臨みました。悔いなくやり切ったと思う」と、笑顔で答えた。 6大会連続出場となったW杯。8日のスイス戦でスタメン出場して、代表キャップ通算200試合出場を果たした。4試合続けてベンチスタートになったが、練習も含めてチームの精神的支柱となり、「背中を追い続けてきた」というキャプテンの宮間を支えた。 決勝戦のピッチで見せたプレーだけでなく、澤の存在感は、単なる日本サッカーの象徴ではなかった。試合後、佐々木監督は、「今後は、若い世代がここに入って来て、さらにパワーアップすることが大事」と語ったが、来年のリオ五輪に向けて、澤はなくてはならないピースだろう。澤もW杯引退は明言しているが、来年のリオ五輪に向けては、出場意欲を持っている様子。4年後、澤は40歳になるが、最後に起用されたアメリカのランポーンも40歳。リオ五輪で再び存在感を示すことができれば、澤待望論が巻き起こる可能性もなくはない。チームにとっても、澤にとっても、来年のリオ五輪が力の差をみせつけられたアメリカにリベンジを果たす舞台となる。