仏総合PMI、11月は44.8に低下 新規受注が大幅減
[パリ 22日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた11月のフランス総合HCOB購買担当者景気指数(PMI)速報値は44.8と、前月の48.1から低下し、今年1月以来の低水準となった。 新規受注と事業見通しを示す指数が4年ぶりの低水準だった。PMIは50が好不況の分かれ目となる。 11月のサービス部門PMIは10月の49.2から45.7に急低下。10カ月ぶりの低水準となった。ロイターがまとめた市場予想は49.0だった。 新規受注は4年ぶりの大幅減。特に国外からの新規受注が落ち込んだ。 今後1年間の事業見通しは2020年5月以来初めて悲観に傾いた。 政治的な不透明感が一因となった可能性がある。フランス極右政党、国民連合(RN)の指導者マリーヌ・ルペン氏は、政府予算案にRNの生活費高騰を巡る懸念が反映されない場合、バルニエ首相率いる内閣を不信任投票で退陣に追い込む考えだと警告している。 ハンブルク商業銀行のエコノミスト、タリク・チョードリー氏は「フランス経済は不確実性に揺れている。これは個人消費と投資の決定にとって良いシグナルではない」と述べた。 民間部門の雇用創出はわずかに上向いた。