田中市議が出馬表明 三重県議補選鈴鹿市選挙区
鈴鹿市議の田中淳一氏(60)=同市東磯山=は8日、三重県庁で記者会見し、今秋にも実施される県議補選同市選挙区(被選挙数1)に自民党公認で立候補すると表明した。市議は自動失職の見通し。 田中氏は会見で「自民党にとって大変な時期にあるが、このピンチをチャンスに変えたいとの思いで立候補を決めた」と説明。「鈴鹿を中心に日本を元気にしたい」と抱負を語った。 市議として、議員定数の削減や福祉施策の充実などに取り組んできたと紹介。堤防の整備をはじめとした災害対策の推進や、道路整備による経済の活性化などに注力する考えを示した。 会見に同席した川崎秀人衆院議員=比例東海=は、同市選挙区(定数4)で自民が1議席にとどまる現状を「なんとか打破したい」と強調。「総力を挙げて議席を奪還したい」と述べた。 田中氏は高山短大を卒業後、会社員を経て平成6年10月から自動車整備会社「豊栄モータース」(同市)の社長。令和元年5月の市議選で初当選し、2期目。監査委員を務めている。 同市選挙区では、昨年10月の衆院選に立候補した下野幸助氏の辞職で欠員が生じている。補選への出馬表明は田中氏が初めて。任期満了(9月12日)に伴う知事選に合わせて実施される。