テスラ株主、マスク氏への8・8兆円規模の報酬案を承認…米国の企業経営者では史上最大か
【ニューヨーク=小林泰裕】米電気自動車(EV)大手テスラは13日、定時株主総会を開き、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対する560億ドル(約8・8兆円)規模の報酬案を賛成多数で承認した。報酬は自社株購入権を得る仕組みで、米メディアによれば、現在の価値では480億ドル程度という。米国の企業経営者の報酬では史上最大になるとみられる。 【写真】昨年の世界新車販売台数1位のテスラ「モデルY」
マスク氏の報酬は2018年に一度承認されていたが、金額が過剰だとして一部株主が取り消しを求めて提訴。米デラウェア州の裁判所が今年1月、承認の過程に大きな欠陥があったとして無効の判決を下し、撤回するよう命じていた。
今回、テスラの株主が改めて報酬案を承認したことで、裁判所の判断が覆る可能性もあるという。米ブルームバーグ通信によれば、マスク氏の資産は今月13日時点で約2070億ドルで、世界1位となっている。