「一番大事な大会のひとつ」 古江彩佳のフィールドをけん引するポジション
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 事前(29日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72) 【画像】松山英樹も古江を祝福「勝っちゃった、すごいな」 クラブハウスに最も近い専用駐車エリアには、歴代優勝者の移動車が並ぶ。チャンピオンのひとりである古江彩佳が優勝したのは2021年。ここ瀬田GCでタイトルを手にしたが、当時は新型コロナ禍で国内女子ツアーの単独開催だった。 米ツアーとの共催に戻った22年は5位と、当地との相性は良さそうだが、本人は「あまりそう思っていない。(過去2回)うまくラウンドできた“だけ”だと思っています」と苦笑いする。前週日曜日までマレーシアでの「メイバンク選手権」を戦った。ツアーメンバーとして、海外を飛び回るスケジュール。「毎週、違う芝(のコース)でやっている分、自分のスイングも違う」ことも、試合前に自信満々とはいかない要素だ。 「TOTOジャパンクラシック」自体への出場は5年連続5回目(20年、23年は茨城・太平洋クラブ美野里コース開催)。「自分はUS(LPGA)の代表でもあるし、日本人で日本ツアーの代表側でもある。一番大事な大会のひとつでもある」。ことしはメジャーチャンピオンの称号を加えて初めてプレーする年だ。
シーズンは今大会を含めて4試合と残り少ない。戦いの場がアジアから米国に戻る次週「ロッテ選手権」(ハワイ州ホアカレイCC)以降の3連戦に備え、今週をスキップするライバルたちも多い。古江の年間ポイントレース(CMEグローブ ポイント)のランキング4位は、2位のユ・ヘラン(韓国)に次いでフィールドで2番目。世界ランキング10位は、6位のユ、9位コ・ジンヨン(韓国)に続く3番目だ。「ひとつでも追い越したいとは思う」と、ここで満足する気もない。 悪天候の予報が続く4日間。「天気がどうなるか分からないけれど、いろんな状況に対応していけたら」。タフなコンディションは、世界に誇れる対応力の見せ所。「(グリーンの)傾斜が強いので、しっかり上り(のライン)に付けたい。まずはグリーンのせて、ラクにパーを続けたり、バーディチャンスをしっかり決めていきたい」とシーズン2勝目を母国で狙う。(滋賀県大津市/桂川洋一)