“ドラフト指名6人”富士大が2年連続かそれとも…明治神宮野球大会出場かけた東北の頂上決戦に注目
今秋は元々実績のある永井龍樹投手(3年=明秀日立)、阿字悠真投手(3年=滋賀学園)に加え、新戦力の谷地亮輔投手(3年=聖光学院)が台頭。先発の駒は豊富で、藤木豊監督は「実力では(他連盟のチームの)足元にも及ばないが、一発勝負には面白い人材が出てきた」と自信をのぞかせる。全国で培った短期決戦の強さを発揮したい。 打線は4番に座り打率.552、11打点と打ちまくった齋藤匠外野手(4年=木更津総合)が中心。負傷離脱した黒田義信内野手(2年=九州国際大付)に代わって三塁を守った柴晴蒼内野手(1年=明秀日立)、二塁の定位置を奪取した山本迅斗内野手(1年=鳥取城北)の1年生コンビも高打率を残しており、学年問わず充実の野手陣がそろう。
東北公益文科大はリーグ戦通算20勝を挙げたエース右腕・嵯峨恭平投手(4年=東海大山形)が投手陣の軸。野手陣では二塁手の長野航内野手(3年=大分)が打率.400、10打点、6盗塁と急成長を遂げた。盗塁王の長野とリードオフマン・間野温翔外野手(3年=遊学館)の1、2番コンビで計11盗塁を記録するなどチーム盗塁数はリーグトップの20を数えており、機動力は他チームに引けを取らない。まずは強敵・富士大に立ち向かい、「下剋上」を目論む。
(取材・文・写真 川浪康太郎)