“ドラフト指名6人”富士大が2年連続かそれとも…明治神宮野球大会出場かけた東北の頂上決戦に注目
逆転優勝の仙台大は豊富な投手陣と堅い守りが武器
2年ぶりの明治神宮野球大会出場を目指す仙台六大学野球連盟代表の仙台大は、投手力と堅い守りが武器。投手陣は150キロ超の速球を誇る渡邉一生投手(3年=日本航空/BBCスカイホークス)、佐藤幻瑛投手(2年=柏木農)が左右の柱で、ルーキー左腕の大城海翔投手(1年=滋賀学園)も大舞台でも動じないメンタルを持つ。それぞれリーグ戦では先発、中継ぎともに経験しているだけに、投手起用が鍵を握ることとなりそうだ。 守りは伊藤颯内野手(4年=鶴岡東)、新保玖和内野手(1年=霞ヶ浦)らで形成する内野陣が本来のパフォーマンスを発揮できれば堅い。指名打者での出場が続いていた主将の小田倉啓介内野手(4年=霞ヶ浦)も、DH制のない今大会は守備でも貢献する意欲を見せている。
打線は今秋はチーム打率.199と苦しんだものの、つながった時の怖さは侮れない。長打力と確実性を兼ね備えるスイッチヒッターで、チームトップの打率.286をマークした平川蓮外野手(3年=札幌国際情報)は「自分が打った試合はみんなも打てている。自分が打線のキーマンだと思う」と話しており、平川を中心にビッグイニングを作りたい。 今秋は東北工業大戦で勝ち点を落とすも、1敗もできない最終節の東北福祉大戦で連勝し逆転優勝を果たした。ここ一番での勝負強さは証明済みだ。不足を補い合える強みも生かし、春に続いて全国の舞台を踏むことはできるか。
「一発勝負」に強い東日本国際大と機動力光る東北公益文科大
主管の南東北大学野球連盟からはリーグ優勝の東日本国際大と2位の東北公益文科大が出場する。東日本国際大は今年の全日本大学野球選手権で4強入りした実力校だが、明治神宮野球大会の出場は2018年の一度のみ。初戦では2年前の代表決定戦決勝で敗れた仙台大を迎え撃つ。 東日本国際大は侍ジャパン大学日本代表でも活躍した右腕・藤井優矢投手(4年=角館)を擁する。全日本大学野球選手権では全4試合に救援登板し、再三のロングリリーフで準決勝進出に貢献。今秋のリーグ戦も5試合中4試合が中継ぎ起用だった。今大会も藤井の起用法に注目が集まる。