「先生って本当に“ヤバい”の?」 授業準備より時間取られる校務分掌、残業代も出ないとか、保護者対応どうするの…数ある疑問に専門家が実態解説、なおある魅力も詳しく紹介 鹿児島市でトークイベント
◇教員や保育士のなり手不足深刻 先生のなり手不足は深刻だ。鹿児島県の2025年度公立学校教員等採用試験で、小学校教員の出願者数は採用予定約265人に対し308人で、1次試験の倍率は1.1倍。全ての校種を含めた最終倍率も2.1倍で、1986年以降最低となった。 保育士も売り手市場が続く。県内の有効求人倍率は今年4月時点で2.42倍。全国の全職種平均1.18倍に比べ、不足が際立っている。 鹿児島国際大学福祉社会学部児童学科は、保育士、幼稚園教諭、小学校教員の資格・免許を取得できる。中村ますみ教授によると、人気の学科だったが、24年度は入学者が大きく減った。「先生のハードさだけでなく、魅力も伝えたい。いい意味で若い人が使う“ヤバい”仕事だと思ってもらえたら」と話す。
南日本新聞 | 鹿児島
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