イングランドのエディー去就どうなる?豪州紙は続投報道、2023年W杯フランス大会まで契約延長打診報道も
イングランドのヘッドコーチとしてチームをラグビーW杯日本大会の決勝の舞台まで導いた前日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(59)の去就が世界の注目を集めている。 当初、移籍先として浮上していたオーストラリアのシドニー・モーニングヘラルド紙は「ジョーンズが2021年までイングランドの契約を引き受けると明かす、ワラビーズ(オーストラリア代表の愛称)の打撃に」との見出しを取り、ジョーンズ・ヘッドコーチが南アフリカに敗れた後、「イングランドとの2年契約を引き続き全うする計画にあると明かし、ワラビーズのコーチを引き受けることはほぼ不可能になった」とハッキリと伝えた。 オーストラリアは準々決勝でイングランドに16-40で完敗。マイケル・チェイカ・ヘッドコーチの退任が決まり、母国出身で自国開催の2003年のW杯では、オーストラリアを率いて決勝まで進んだジョーンズ氏の復帰説が流れていた。 だが、同紙は、「ラグビー・フットボール・ユニオン(RFU、イングランドラグビー協会)の最高経営責任者のビル・スウィーニー氏は、日曜日、契約を最後まで引き受けるようジョーンズを支持した」とし、さらに「スウィーニー氏はフランスで行われる2023年ワールドカップまでイングランドのコーチを4年継続する機会をジョーンズにオファーする可能性を認めた」と記した。 だが、英国の高級紙、ガーディアン紙や、タイムズ紙などイングランドの地元紙は、ジョーンズ氏が、続投の意思を明かしたとは書かず、「2023年までの続投を要請する緊急会談を近く持つ」という協会側からの続投要請という情報発信に留まっている。 いずれもRFUのビル・スウィーニー氏のコメントを中心にした記事で、ジョーンズ氏のハッキリした言質は取っていない。 ジョーンズ氏は2015年のW杯イングランド大会で日本を3勝させて予選プールでは、南アフリカを撃破するジャイアントキリングを演じた。その大会後に退任、2015年12月にイングランドのヘッドコーチに就任した。イングランドは予選プールで敗退。チーム再建をジョーンズ氏に託した。2021年8月までRFUとの契約が残っているが、スウィーニー氏は、「彼に留任してもらうことが理にかなっている。最低でも(2021年まで)現在の契約を引き受けてくれると期待している」と、帰国途中にコメントしている。 もしジョーンズ氏が2023年までの契約延長に応じずに2021年でチームを離れる場合、それまでの2年間、ジョーンズ氏の下に次期ヘッドコーチを置かない考えをも明らかにしている。それほど、今回、準決勝ではオールブラックスを破る快挙を演じたジョーンズ氏の手腕を評価して、続投及び契約延長に懸けているのだろう。 ガーディアン紙によると、「スプリングボクス(南アフリカ代表の愛称)に大敗を喫したが、他の国からの興味やジョーンズへの評価は高まっており、彼は75万ユーロ(約9000万円)の年俸を意のままに上げることができる」そうで、続投&契約延長のオファーでは、約9000万円の年俸は大幅にアップすることは間違いなさそうだ。