渡してはならない投票用紙を渡す 期日前、市外転出者に市議補選のみ、衆院選は交付せず
滋賀県甲賀市選挙管理委員会は25日、市議補選の選挙権がない市外転出者1人に対し、投票用紙を誤って交付して投票させ、本来交付すべき衆院選と最高裁裁判官国民審査の投票用紙を交付しなかった、と発表した。投票された票は有効票として取り扱うという。 市選管によると、24日午後3時ごろ、市信楽地域市民センター(同市信楽町)の期日前投票所に、9月3日に市外に転出した女性が訪れた。市選管職員が選挙人名簿と照合し、衆院選の小選挙区と比例区、国民審査の選挙権があることを確認したが、誤って市議補選の投票用紙のみを交付した。 女性は市議補選に投票し、国政選挙と国民審査は投票しなかった。この女性が帰った後で、選管職員が誤りに気づいたという。 市選管は女性に謝罪し、国政選挙の投票ができることを伝える方針。