老舗寿司チェーン「かっぱ寿司」でひとり飲みの興奮。100種類以上ある“110円メニュー”すべてが極上の肴だ
本気でうまい生ビール
席につき、なにはなくとも「アサヒスーパードライ 生ビール(中)」(税込539円)を注文。残暑のなか汗をかきながらやってきた心身に染みわたりまくるうまさだ。 続いて、ひとまずなにかさっと出るメニューが欲しいと思い、サイドメニューのなかから「きゅうり醤油ドレッシングマヨ」を注文。なんと110円だ。 すぐに、これ以上に求めるものはなにもないくらいにちょうどいいきゅうりの小鉢がやってきた。しゃきしゃきしたきゅうりに爽やかな醤油ドレッシングが絡み、さらにマヨをつけながら食べる。止まらない。そしてビールがやたらうまくて、こっちも止まらない。結果、うっかりきゅうりをつまみにビールの1杯目を飲み干してしまった。 この僕の勢いには当然、半額であるゆえに気持ちが大きくなっていることも影響している。しかし僕は気づいた。飲み干したジョッキの内側に、ビアサーバーの状態やジョッキの洗浄が完璧であるビールのみに現れる「エンジェルリング」がくっきりと浮かんでいる。つまり、かっぱ寿司 練馬貫井店のビールが、純粋にめちゃくちゃうまいのだ。
今日はどう攻めよう
1品目と1杯目を勢いでいってしまったが、ここからあらためて、じっくりかっぱ寿司と向き合っていこう。なにしろ選択肢は豊富だ。なんたって、110円商品が100種類以上もある。メニューを眺めているだけでうきうきしてくる。 そのなかには「こぼれかにカマコーンマヨ鬼ペッパー包み」なんていう、開発者の「とにかく要素をマシマシに!」という想いが迫ってくるような一品もあって、これは受け止めなければいけないような気がする。 さらに酒飲みにとって嬉しいポイントはいくらでもある。たとえば「シャリハーフ」が選べる寿司がかなり豊富にあること。僕は回転寿司店のシャリハーフ寿司における米部分は、もはや“刺身の薬味”であるという考えを持っている。つまり、リーズナブルに軽くつまめる刺身が選び放題というわけだ。サイドメニューもいい。「刺身盛り合わせ」や「季節の天ぷら盛り合わせ」なんて、いいに決まってる。味のバリエーションがかなり幅広いポテトやからあげ類であえて飲むというのも楽しそうだ。 さて、ここらでそろそろ今日の方針を決めておかないと収集がつかなくなりそうだ。まず、ビールはもう1杯、必ず頼む。そこに「ちょこっとなす天盛り」(198円)を合わせよう。その後、酒を日本酒に、つまみを寿司に切り替えて、寿司飲みに移行しよう。寿司は当然“酒のつまみ度”を優先しながら選ぶ。近年の僕は食が細くなり、回転寿司なら4、5皿がちょうどいいくらい。ゆえにその制限のなかでどれだけ満足度を高められるかが重要になる。まぁ、飲みながらじっくり考えよう。その時間こそが、回転寿司飲みの醍醐味であるわけだし。