三宅一生による最後のフレグランス 調香師に聞く“塩”を香りで表現するプロセス
ビシュ:無限に打ち寄せる波の動き、そして大地に堆積した記憶である塩を形にしようというアイデアが出発点だった。そこから、塩気と純粋なウッディノートを使おうと思った。最初のアイデアのユニークさを保ちながら、テーマを表現しようと試みた。
フレッシュで官能的、バランスの取れた普遍的なフレグランス
WWD:この香りの一番の魅力は?
ビシュ:生き生きとした香りであること。センシュアルな木の香りと、素晴らしい爽やかな塩気の香りの融合が魅力だ。
WWD:どのような人に着けてほしいか?
ビシュ:この香りは、生命のサイクルにある要素や自然の動きとつながる普遍的なフレグランス。だから、全ての人に楽しんでもらえるはずだ。中でも、フレッシュさと官能性のバランスがとれた香水を探している男性にぴったりだと思う。
WWD:自分にとって香水とは、どのようなものか?
ビシュ:人生そのもの。理想の美と香りがもたらす効果を追求し続けることが私の使命だと思っている。