世界女王・大谷美咲「大きな下半身重視」の新部門に挑むワケ 初舞台で見せた美ボディの秘訣は内転筋強化
東京ビッグサイトイベントステージにて開催された「SPORTEC CUP2024」(7月18日)。毎年恒例となっているJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)が主催する真夏のフィットネス決戦では、今シーズンからJBBFで採用されたウェルネスカテゴリーの審査が実施された。 【フォト】大谷が「大きな下半身重視」の舞台で見せた美筋ボディ
ウェルネスは太ももやヒップなど、下半身の筋量を重視したカテゴリー。そんな舞台で注目を浴びたのが、2023年のIFBB世界選手権のボディフィットネス(筋量とトータルパッケージでの女性らしさが求められる部門)で金メダルを手にした大谷美咲だ。昨年に世界一を達成したことを経て、新たなチャレンジを試みたと語る。 「以前からウェルネスのステージには魅力を感じていましたが、JBBFにはまだ取り入れられていなかったので、あこがれで止まっていました。ボディフィットネスで世界一を獲ることができたのと、今シーズンからJBBFでウェルネスがスタートすることが重なったので、気持ちとして新しいチャレンジをしたいなと思いました。もちろん、ボディフィットネスにも改善点はあるんですけど、世界で見たかった景色を見ることができたので、思い切って決めました」 ウェルネスに挑むにあたり、下半身の強化は必須項目。今まで積み上げてきたものにプラスで大谷は自らのボディに磨きをかけた。
「基本的に、強化したい部位はトレーニングの頻度を上げるようにしています。SPORTEC CUPに向けては下半身を鍛える頻度を上げたんですけど、中でも私は内転筋が強くなかったので、一番力を入れました。まだ海外の(ウェルネスの)選手と見比べるとどうしても見劣りするので、体を変えていきたいと思いました。ウェルネスで世界一になることが今の目標です」 SPORTEC CUPでの優勝を受け、国際大会であるアーノルド・クラシック・ヨーロッパ2024の出場権を獲得。さらに、今年はIFBB世界女子選手権/IFBB男子ワールドカップが日本で開催される記念すべき年だ(12月16日~19日、東京・有明コロシアム)。世界最高峰の舞台を見据えて挑戦を続けていく。 「今までのトレーニングにプラスでもっと下半身に注力して、海外選手と並んでも見劣りしないくらい、ウェルネスらしい体にしていきたいなと思っています。世界で勝てる体を目指してがんばります」
取材・文・写真/森本雄大