消費者庁、機能性表示食品を全点検 健康被害情報の収集体制など 小林製薬の紅麹問題受け対応
消費者庁は26日、小林製薬の機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」による健康被害報告を受けて、すべての機能性表示食品を対象に、健康被害情報の有無と、健康被害情報の収集体制を点検することを決めた。28日付で、約1700の届出者に質問状を送付。4月12日までをめどに、回答を求める。 機能性表示食品は届出ガイドラインで、「健康被害の情報収集体制」について規定している。「届出者は、届出をしようとする食品によって発生した健康被害を消費者、医療従事者等からの連絡を受けるための体制を整える」ことなどを明記。情報を入手した場合の対応も示しており、また健康被害発生・拡大のおそれがある場合は、消費者庁に速やかに報告することとしている。 消費者庁の新井ゆたか長官は28日の会見で、小林製薬が被害を把握してから販売中止を決定するまで約2ヵ月が経過していることを指摘。機能性表示食品の安全性に不安を抱かせる「深刻な事案」との認識を示した。 機能性表示食品は27日時点で6783品が受理されており、届出者数は約1700。各届出者に健康被害情報の有無を聞くとともに、届出された健康被害の情報収集体制が機能しているかを調査する。4月12日までの回答を求め、新井長官は、「できるだけ迅速に集計して、結果を公表する」とした。