巨人・坂本勇人「近年はけががどうしてもあるので」故障防止練習前の秘策が導いた 長嶋茂雄超え18年連続盗塁
◆JERA セ・リーグ 中日0―2巨人(7日・バンテリンドーム) 打棒で、足で坂本が仕事を果たした。自身の休養日明け、バットでチームの力になったのは7回無死一塁。涌井の外角直球を右前に運んだ。「今日は、つなぎの部分では良かったと思います」。先制につながる一打かつ、この試合2安打目で、直近出場5試合で3度目のマルチ安打だ。通算2350安打となり、歴代13位の打撃の神様・川上哲治にあと1安打に迫った。 【動画】坂本勇人が気分転換!?耳なしヘルメットで打撃練習 5回には足で偉業を成し遂げた。先頭で四球で出塁すると、続く萩尾の初球にスタート。バスターエンドランを仕掛けた萩尾は空振りとなったが、捕手は送球できず。坂本は滑り込まずに二塁へ到達し、今季初盗塁に成功した。新人から18年連続盗塁で、長嶋茂雄を抜いて球団単独2位に浮上。セ・リーグ記録の186回の通算猛打賞回数で並んでいるが、盗塁の記録で一足早く“ミスター超え”を果たした。 多くの数字を積み重ねるには、無事是名馬であることが欠かせない。「近年はけががどうしてもあるので」と、昨オフから故障予防のために体の柔軟性を重視し、練習前にヨガを導入。1月の沖縄自主トレで指導を受けたソフトボール元女子日本代表監督の宇津木妙子氏(71)からは「日々を大切に」と助言を受け「僕もあまり先、先を見て今までもやってきていないタイプ。僕より倍生きているんで、すごく重みがありましたし、今やっていることも間違っていないかなとは思いました」と再確認していた。 12月に36歳を迎えるが、まだまだチームに不可欠な存在。チームを上へと押し上げるために走り続け、「H」ランプを重ね続ける。(田中 哲)
報知新聞社