【ソフトバンク】長谷川威展、ファン感で「田園」歌唱の秘話 調子良ければ「大都会」?…225%増更改
ソフトバンクの長谷川威展投手が6日、みずほペイペイ内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季の770万円から「まあ、ざっくり言うと2500です」と全然ざっくりじゃない具体的な数字で約225%アップの2500万円を勝ち取ったと報告した(でも金額は推定)。 花咲徳栄の同学年、中日・清水も西武・西川も「左利きのAB型。天才肌」と声をそろえるトークの達人。現役ドラフトで移籍1年目のシーズンを振り返って「選手もスタッフも首脳陣の方々、記者の方々も優しく受け入れてくれた」とツッコミ役に徹した報道陣にも感謝していた。 その笑いの達人ぶりが福岡のファンにもバレつつある。先月、みずほペイペイで行われたファンフェスティバルのコーナー「鷹の歌謡ショー」でバックダンサーを従えて玉置浩二の「田園」を熱唱した。「僕も確かに熱唱はさせていただいたが、仮に僕が『ドームで歌います』となったら10人くらいしか集まらないと思う。そういった点では福岡ソフトバンクホークスの長谷川威展として来年も野球を頑張って、より気持ち良くこの時期に歌声を聞いてもらえたら」と毎シーズンオフの恒例行事にするつもりだとか。 くしくもこの日、みずほペイペイでは7日から2デイズで開催されるSUPER EIGHTのコンサートのリハーサルが行われていた。「ちょうど音楽が流れてきて、ふと思ったといいますか。何万人もドームを満員にできるアーティストさんを本当にリスペクトしています」と対抗心を燃やした。ただしファンフェスティバル当日、実は「ちょっと声の調子が悪くて、その時出る声が『田園』しかなかった」とのこと。調子が良ければクリスタルキングの「大都会」もいけるという。本当かどうかは分からない。 ちなみに昇給のご褒美はいらないという。「布団もベッドもない貧乏なあの時代からすると、布団で寝られて、たまにはエアコンつけっぱで寝るという、ぜいたくする時もあった。今年一年、幸せだった。これ以上の幸せはあるのかどうか」と何でもないようなことが幸せだったと思うようだ。ただ、宮崎キャンプ終了直後、福岡市内に引っ越した当日は、手違いでベッドやマットレスが自宅に届かなかっただけ。貧乏だったわけではない。 プロ3年目、ソフトバンク1年目の今季、キャリアハイの32試合に登板し、プロ初勝利を含む4勝0敗6ホールド、防御率2・49の成績を残し、変則左腕リリーバーとしての地位を確立した。来季の目標は、引き続き「全ての数字でキャリアハイ」だ。
報知新聞社