あすJ1最終節 優勝争いとACL争いの行方は
12月7日に最終節を迎えるJリーグ。9試合すべてが同時キックオフする。横浜FM、広島、鹿島の3チームに絞られた優勝争いの行方に注目が集まるが、C大阪までの5チームが可能性を残す来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権争いも熾烈だ。運命のキックオフは午後3時半。
上位6チームの対戦相手
最終節に優勝の可能性、もしくはACL出場の可能性を残しているのは上位6チームまで。最終節の対戦相手は、その6チームできれいに固まった。 ・川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス(等々力陸上競技場) ・鹿島アントラーズ vs サンフレッチェ広島(県立カシマサッカースタジアム) ・浦和レッズ vs セレッソ大阪(埼玉スタジアム2002)
優勝争いは3チーム
最終節を残して優勝の可能性が残っているのは、横浜FM、広島、鹿島の3チームのみ。横浜FMは勝てば文句なく優勝。引き分けた場合も広島が引き分け以下なら9年ぶりのJ制覇が決まる。広島は勝った上で、横浜FMが引き分け以下なら、昨季に続く連覇を達成する。鹿島は最終節の広島に勝ち、かつ横浜FMが敗れた場合、首位に勝ち点で並ぶが、得失点差で横浜FMとは9点差をつけられているため、かなり厳しい状況だ。 横浜FMと川崎は、今季の対戦成績こそリーグ戦とナビスコ杯で横浜FMが2勝しているが、川崎はホーム等々力で今季15勝5分2敗と圧倒的な強さを誇る。横浜FMは川崎の高い攻撃力とホームの後押しに屈せず、勝利をつかむことができるか。前節ホームの大観衆の前で優勝を決められなかったショックを拭いきれているかもカギになる。 一方、広島と鹿島の最近の対戦成績は広島が2勝2分けと分がいいが、鹿島はカシマスタジアムでの最終戦で2001年以降、全勝というデータもある。広島が相性通りに鹿島を破るのか、鹿島がジンクスを維持して「奇跡」につなげるのか。
ACL争いは5チーム
ACL出場権を得られるリーグ3位以内に入る可能性を残しているのは、2位の広島、3位の鹿島、4位の浦和、5位の川崎、6位のC大阪の5チーム。横浜FMは既に獲得しているため、残りの2枠を5チームで争う。 数字上、有利なのは2位の広島と3位の鹿島といえるが、この2チームは直接対決でつぶし合うので、4位の浦和以降にもチャンスがある。広島は勝つか引き分ければ出場権を獲得。鹿島は勝てば決定、浦和も勝利すれば滑り込める。川崎とC大阪は勝つことが絶対条件で、その上で他のライバルチームの結果次第となる。 このまま横浜FMが首位を守って優勝するのか。優勝争いとACL争いの両方を戦う広島、鹿島と、ACLに照準を絞って戦う浦和、川崎、C大阪がどんな熱戦を繰り広げるのか。9か月にわたる長い戦いがあすで終わる。