「蓮舫大臣ではなく堀江さんを…」マスク氏就任のトランプ政権ポスト、テレ朝デスクざっくり解説
米大統領選を勝利し、来年1月に就任するトランプ次期米大統領が12日、現在の政府業務効率化を担うために新設する「政府効率化省」のトップに、実業家のイーロン・マスク氏(53)を起用することが、14日に放送されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)で話題になった。 【写真】トランプ氏とキスを交わすメラニア夫人 大統領選を通じてトランプ氏に約180億円を献金するなど強力に支持したマスク氏は、これまでの演説などで、米国家予算(歳出額)約1100兆円の3割に当たる300兆円以上が削減可能だと豪語。13日には自身のX(旧ツイッター)に「税金の最もばかげたランキングを用意する」と挑戦的な言葉も投稿し、政府予算改革に意欲を示している。 トランプ氏がマスク氏の起用に踏み切ったことについて、同局の前米国総局長で現外報部デスクの中丸徹氏は「『政府効率化省』はざっくり言うと、日本の民主党政権の事業仕分けがありましたが、あれを、蓮舫大臣ではなく、たとえば堀江貴文さんを大臣にしてやって、それの300兆円版みたいなもの」と指摘。かつて日本の民主党政権で行われた「事業仕分け」のシステムを実業家の堀江氏が担当するようなものだ、と解説した。 その上で「トランプ氏もマスクさんも本気。2人の共通の敵は、官僚なんです」と指摘。「トランプさんは第1次政権の時、官僚を相手に大変苦しんだ。どちらの意見が正しいかは置いておいて、官僚からすればトランプさんは経験が少なくとんでもないことを言う人、ということで、米国の国益を守るためには言うことには従うが実は従わない部分もあり、トランプさんはイライラしていた」と解説した。 また「マスクさんは今、スペースXで宇宙事業に乗り出しているが、政府の規制にぶつかった」として「官僚の文化と規制をぶっ壊したいという意味では、この2人の思いは共通している。トランプ氏は(マスク氏が)単に著名人だから組んだのではない。トランプ氏にとって、第2次政権で本当にやりたいことだと思う」とも述べた。 中丸氏は「どんなことが起きるか、予想がつかないほどの大混乱が起きる可能性もある」と述べた。一方で「トランプさんは、1期目でやろうとしてできなかったことの仕組みが大体分かってきて、ここを壊せばいいという作戦があるのではないか。そこにマスクさんのビジネスマンとしての力量を利用して、(トップに)持ってきたという感じがします」とも分析した。