50年前の絵、文、掘り出す 来月9日、第四小でタイムカプセル 三重・松阪
当時の全校児童が埋める
2025(令和7)年に創立100周年を迎える三重県松阪市鎌田町の市立第四小学校(中西明美校長、439人)は、記念事業の皮切りとして11月9日午後1時15分から同小で50年前に同校の1~6年生が埋めたタムカプセルを掘り起こす。これに伴い、当時児童だった平成町の明和町職員・淺井嘉人さん(62)ら約7人でつくる「タイムカプセル掘り起こし実行委員会」は対象者に向けた周知と参加を呼び掛けている。 同校の学区は、朝日町と朝日町一区、若葉町、中央町、高町、郷津町の6町と、居住番地によるが大口町、鎌田町、石津町、宮町、西町、本町6町の計12町。当時これらのいずれかに住んで同校に通った人や、1975(昭和50)年3月~80(同55)年3月に同校を卒業し、掘り起こし当日56~62歳の人。 今回掘り起こされるカプセルの中身は、当時のアルバムなどによると74(同49)年11月10日に当時の1~6年生の計539人が「50年後の我が姿、我が母校、我が町」をテーマに各自が仕上げた絵か作文。完成した作品は、乾燥剤と共に何重にもビニール袋で包み、かめに入れて同校の玄関横側に埋めた。この上には「創立50周年記念カプセル塔」という石碑と記念看板が建っている。
卒業生の市長も
当日は、当時の6年生担任教諭や卒業生の竹上真人市長(62)らのあいさつを受けて、参加者がシャベルで掘り起こす。また同校OBで、市ブランド大使を務めるコラムニストでライターの石原壮一郎さん(61)=東京都在住=も駆け付ける予定。 同委員会の淺井さんは「私が6年生の時に埋めたカプセルを50年ぶりに掘り出す時がきた。対象者に1人でも多く参加してもらい同窓会のような雰囲気を楽しんでもらえればうれしい」と話す。 同委員会は対象者にイベントの周知と参加の呼び掛けを人づてや同校ホームページ、校区の回覧板などで行っている。参加する場合は基本的に公共交通機関を利用してほしいとしている。 問い合わせは第四小TEL0598(51)0751まで。