【直撃】地元企業トップに聞く 2025年のヘビーな課題は 年度をまたぐ3月と4月に動き続々 福岡
FBS福岡放送
福岡市で7日、新たな年のスタートに地元企業のトップが集う「新年祝賀会」が開かれました。へび年の2025年はどんな年になるのか。トップを直撃しました。
福岡市のホテルで開かれた福岡商工会議所の新年祝賀会には、地元企業のトップなどおよそ1000人が出席しました。開会のあいさつで谷川浩道会頭が掲げた2025年の言葉は。 ■福岡商工会議所・谷川浩道会頭 「凜という一文字です。困難が目の前に立ちはだかっても、自分の意志をしっかりと持ち、自らの力で正しい行いをしようとする姿勢を表します。」 経済界にはことしも円安や物価高、人手不足といった困難が立ちはだかっています。 ■元木寛人アナウンサー 「今年はへび年ということで、九州の企業トップに聞きます。脱皮したいヘビーな課題は何でしょうか。」 ■イオン九州・中川伊正社長 「ずばり人件費の高騰とコストです。 電気代の高騰は大きい。人件費については、生産性の向上でリカバーする。電気代については省力化の機器を導入することで、コストを吸収する努力を今年度しっかりやっていきたい。」 一方、百貨店は「不安定さ」という意味で課題を掲げました。 ■岩田屋三越・左中樹太郎社長 「課題というか期待もありますが、株価と為替です。百貨店は今、全国的に株高に支えられた国内消費と、円安に支えられた海外消費の2つが大きなトレンドになっています。若干不安定な部分は、われわれの力ではどうしようもできない部分もあるので、これに頼らずビジネスができるような態勢も組んでいかなければいけない。」 地元経済のけん引を支援する銀行業界も、先行きの不透明さを感じています。 ■西日本シティ銀行・村上英之頭取 「リスク要因が最近ちょっと増えてきた感じがします。トランプ政権の方向性がまだよく分からないということもそうでしょうし、日本の政治体制もまだどういうスタイルになるのか確定したわけではないし。」 願いを込めて掲げた言葉は。 ■村上頭取 「安定という言葉にします。」