《未解決だった加古川小2女児殺害事件に動きが》「わずか1~2分の間にナイフで…」服役中の男(45)が関与か 手がかりは「少女のダイイングメッセージ」
2007年10月に兵庫県加古川市で起きた女児殺害事件について、別の女児殺害事件で無期懲役の判決を受けて服役中の男(45)が関与をほのめかしていることが報じられた。またこの男は2006年に同県たつの市で小学4年生(当時9歳)の女児が刃物で刺されて重傷を負った事件への関与を今回の聴取で認めており、警察は近く殺人未遂の疑いで逮捕する方針だという。 【写真】事件発生から17年。当時現場に手向けられた花、捜査の様子など
17年前の加古川の事件では、当時、小学2年生の鵜瀬柚希ちゃん(当時7)が犠牲となった。全国紙の社会部記者が解説する。 「2007年10月16日18時頃、公園から帰ってきた柚希ちゃんは、姉妹と少しおしゃべりしてから自宅の裏に自転車を停めに行き、その直後、悲鳴が響きました。母親らが慌てて家から飛び出すと、柚希ちゃんが血まみれになっていました。柚希ちゃんがひとりになった、わずか1~2分ほどの間に犯行が行われたのです。 柚希ちゃんは病院に搬送されましたが、まもなく死亡しました。胸と腹部に残された傷は、それぞれ心臓と腸に達するほどの深さで、死因は失血死でした」(全国紙の社会部記者、以下同) “柚希ちゃんのダイイングメッセージ”が、犯人の手がかりとなった。
「柚希ちゃんの身体の傷から推察するに、犯行に使われたのは、刃の幅が数センチほどの細いナイフのようです。また、救急車で搬送されるとき、まだ意識のあった柚希ちゃんは、犯人について問われ『大人の男の人…』と力を振り絞って話したそうです」 住宅街での犯行だったが、目撃情報や遺留品などはなく、捜査は難航した。 「2008年7月には、上限300万円で捜査特別報奨金制度の対象に指定されましたが、犯人に結びつくような有力情報は寄せられないままに、その指定が打ち切りとなりました。 県警は当初、顔見知りの犯行で決め打ちして、初動捜査の範囲をかなり絞っていたと聞きます。疑いをかけていた人物のアリバイが証明されてから、ようやく本格的な聞き込みなどを始めたそうで、関係者からは捜査の不手際を指摘する声もありました」 今回、事件への関与をほのめかした男は、2004年に岡山県津山市で小学3年生(当時9)の女児が刺殺された事件の犯人だ。別の殺人未遂事件で服役していたが、2018年に逮捕され、昨年9月に無期懲役が確定した。 任意の聴取で供述した通り、この男が柚希ちゃんも毒牙にかけたのか。17年の時を経て、真相解明の瞬間が迫っている。
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