FC今治・岡田武史オーナーが語る新型コロナ克服後の世界観「戦いを乗り越えたときに社会が変わるのではないか」
その後のマリノスはセカンドステージも制して、8シーズンぶりのリーグ優勝を、両ステージの完全制覇で達成。翌シーズンのファーストステージでも頂点に立ち、セカンドステージ王者の浦和レッズとのチャンピオンシップも制してヴェルディ川崎、アントラーズに続く連覇を成就させている。 東京や大阪など大都市圏の7都府県に緊急事態宣言が発令されている状況下で、今治市を含めた愛媛県においても「徐々に感染者が増え始めています」と岡田氏は警戒心を募らせる。11日時点の新型コロナウイルス感染者の合計は29人だが、そのうち20人が4月に入ってから確認されている。 「こういう危機に際しては、いろいろなことを考えず、シンプルに一番大切なことを全うするべきだと考えています。つまり、命を守ることです。そのためには、感染しない、感染させない。ワクチンができるまでは我々にできることはこれしかないと思います」 簡潔かつ力強いメッセージを綴った岡田氏は、冒頭でも記した『勝負の神様は細部に宿る』をメインとした持論を展開していく。同時に昨シーズンのJFLで3位に入り、成績面におけるJ3昇格条件を満たしたFC今治のトップチームが活動を停止させている現状も報告している。 「選手、スタッフは自宅待機としております。バックオフィス、アカデミーやホームグロウンのコーチたちも、原則テレワークで事務所への出勤を限定し、会議などもTV会議などで行っています。今治初のJリーグの開幕を楽しみにしていただいていた皆さんには、本当に残念で申し訳なく思っています」 開幕戦およびグループリーグ初戦を終えた直後から中断されているJ1とJ2、YBCルヴァンカップとは異なり、J3は3月7日および8日に予定されていた開幕戦を前にして中断。いま現在ではすべての公式戦の再開目標が白紙となっている。スペイン出身のリュイス・プラナグマ・ラモス新監督(39)を招聘し、準備を進めてきた「J3仕様」の今治もまだお披露目されていない。