理研・笹井氏の死「小保方氏はショック受けている」
理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長が自殺したこと受け、理研の加賀屋悟広報室長が5日午後、文部科学省で記者会見した。
遺書のようなものが、研究室で2通、現場で3通みつかったという。研究室で見つかったものは、人事課長と総務課長に宛てたもの。この2通の内容や、現場で見つかったものの宛名や内容などについては「きょうの段階では公表は控えたい」とした。 笹井氏は、STAP細胞論文の一連の騒動の後、疲労困憊していたという。4月の会見以降、5、6月ごろに電話でやり取りをした際、「笹井さんは責任感が強い方だが、普段と違うなと受け止めた」と元気がない様子だったと話した。 加賀屋氏によると、小保方晴子氏は笹井氏の死に「大変なショックを受けている」といい、信頼できる職員らをつけて、小保方氏の精神的なサポートを行っているという。 また、現在行われているSTAP細胞の検証実験への影響も懸念されるが、「影響がないように対応していく」とした。 理研によると、笹井氏は5日午前9時前にCDBに隣接する先端医療センターで、遺書のようなものと一緒に見つかった。病院に搬送されたが、午前11時3分に死亡が確認された。笹井氏の研究室は2階だが、笹井氏が見つかったのは5階の階段踊り場だという。