三菱新型「アウトランダーPHEV」は走りもインテリアも上質感アップ! ヤマハと共同開発のオーディオは「心洗われる」ほど感動ものでした
ヤマハと共同開発のオーディオサウンドは一聴の価値あり
インテリアではインパネ中央のモニターが従来の9インチから12.3インチに大型化したのはご多分に洩れずといったところ。それ以外にここでも上質感向上はテーマで、とくに新設定のブリックブラウン内装(P Executive Package)では、シート、ドアトリム、インパネ、センターコンソールなど色の部分の面積がグッと増やされたことと、ベントレー風(?)のダイヤ柄のパターンのあしらいなどで、さらにに車格が上がったような居心地が味わえる。 なお装備類の充実度は語り始めたら一晩でも足りないが、ステアリングヒーターと前席シートヒーターは全車に標準装備、さらにP、P Executive Packageであれば後席シートヒーター、前席シートベンチレーションも標準装備となるのが嬉しいところ。 それともうひとつ、装備として見落とせないのがヤマハのオーディオだ。とくに2タイプの用意があるうちの上級仕様(Dynamic Sound Yamaha Ultimate=12スピーカー)の音は、個人的には「久しぶりに聴く、心洗われるカーオーディオサウンド」だと思った。 もとの楽器の音をリアルに再現するという、まさに究極の原音再生の考え方に根ざして構築されたシステムで、言葉で表現すると、ヤマハらしい精緻で澄んだ音がクルマの中で心ゆくまで楽しめる……そんな贅沢な仕上がりになっていた。その音を知ってしまった今、筆者自身、しばらく忘れることにしていたクルマと自宅での「オーディオ熱」が再発してしまわないかハラハラしているくらいだ。
走りと乗り味も上質感を向上させている
そして走りについても磨きがかけられた。といっても筆者自身の初期型を試乗した際の試乗記を改めて見返すと「パワーコントロールは自然」「乗り心地は意外にも気骨のあるもの」などとしていて、おおむね好印象だった。が、最新型ではそれらのレベルが一段と高められたといえばいいか。 大きいのはタイヤがこれまでのマッド&スノーからサマータイヤ(ブリヂストン ALENZA)に替えられたことで音・振動が低められ、乗り味がよりスムーズになり、操舵感にもリアリティが増したのを感じる。 乗り味に関しては大きめの入力があった際のショックがかなり緩和され、走行中の揺れの収まりも向上しているのを感じた。最初の試乗記で「気骨のある」と書いたのは、じつはかなりオブラートに包んだもので、とくに街中などでタイヤから自重どおりのガツン、ゴトンといったショックが伝わることがままあったのが、サマータイヤということもあり、新型では断然スムーズになり、これで上質な室内の雰囲気との整合性も取れたと思う。 もちろんパワーコントロールも巧みで、高速走行に至るまで、制御は洗練されたもので、何か神経を逆撫でするような場面は起こらない。それと新型では充電電力を使用しての走行距離が3桁の106km(Mグレードのみ)ないしは102kmに乗せてきたのもポイントだ。前出の開発責任者・本多さんの言葉を借りれば、 「これなら途中で充電すれば電気で200km走れることになる。そうなれば“よしドライブに行ってみよう!”という気持ちになる」 というもの。日常使いは言うに及ばず、これまで以上に行動範囲を広げてくれそうなクルマに仕上げられたというわけだ。
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