4億5443万円を稼いだ古江彩佳がトップ 日本選手の日米合算賞金ランキングを算出したら3億円超えが4人も!
好調とはいえなかった渋野も2億5000万円超
5位は2億6543万4708円(賞金ランキングに加算されていない推薦出場のホンダLPGAタイランドの賞金も含む)の渋野日向子だ。日本ではゼロなので、すべてが米で獲得したもの。全体的には好調とはいえなかったが、「全米女子オープン」の単独2位で2億円近い賞金を稼いだことが大きかった。
ここからは3億円を超える。4位は日本の女王・竹田で、その額は3億2195万5878円である。日本では前述したように歴代最多の約2億6573万円を記録し、米では「全米女子オープン」の9位タイなどで5622万5862円をマークした。 3位は日本が主戦場の選手では最上位、3億3293万3752円の山下美夢有だ。日本では1億7311万0088円で賞金ランキング3位だったが、「全米女子プロ」2位タイのほか「全米女子オープン」12位タイ、「シェブロン選手権」17位タイなどメジャーでコンスタントな成績を残して米だけで1億5982万3664円を稼ぎ出した。日米合算なら記録的なシーズンを送った竹田よりも山下の方が多くの賞金を手にしていたわけだ。 残るは笹生、古江という今季メジャーで優勝した2人である。 接戦の末、2位は4億4269万3172円の笹生だった。米だけなら前述したように古江より多かったが、日本では「スタンレーレディス」の23位タイ(108万円)だけだった。 そして1位は日本人初のベアトロフィー獲得で有終の美を飾った古江で4億5443万38円である。今季は日本でも6試合プレーしてプレーオフで惜しくも敗れた「富士通レディース」などトップ10入りが3回あり、獲得賞金は2140万9142円。これが効いて笹生を上回った。 1987年に岡本綾子が米賞金女王になった時の獲得賞金は46万6034ドルだった。当時のレートは1ドル140円台半ばである。145円で計算して約6757万円だ。日本女子ツアーでシーズン獲得賞金が初めて1億円を超えたのは不動裕理で2000年のことである。岡本の快挙からは37年、不動の1億円からは24年の年月が流れたとはいえ、トップクラスは3億円も4億円も稼げるすごい時代になったわけだ。
宮井善一