横浜DeNAの番長 三浦大輔が“超ゆる球論争”に終止符
三浦投手は、例えばと……サッカーのPK戦やFKの話を出した。「サッカーのフリーキックでも、凄く曲がるボールを蹴ったり、PKでも、あえてど真ん中にコロコロと緩いボールを蹴ったりするじゃないですか?あれと同じで、相手が何を考えているかの裏を読み合う心理戦なんです。スローボールを投げるのは勇気がいることだし、ひとつのテクニックだと思うんです」。 サッカーの日本代表、遠藤保仁がPK戦でキーパーの裏をかいて、コロコロボールを蹴るのは有名だが、三浦投手に言わせれば、スローボールは、そういうスポーツ心理の先にある究極のボールだという。 「僕の場合はスローカーブですが使っています。厳密には、ストライクゾーンは立体で奥行きがあるんですが、ストライクを取るのは難しいボールなんですよ」。 三浦投手は、今でも1試合に数球は、スローカーブを配球に織り交ぜている。先発した2012年のオールスター戦では、現在、海を渡っている西武の中島裕之、中村剛也、ソフトバンクの松田宣浩へスピード掲示不可能の超スローカーブを連投して球宴を盛り上げたことがある。ちなみに、このとき、中村と松田は、その超スローカーブをフルスイングで空振りしたが、同じ打席に2球使われた中島はサードゴロに終わっている。三浦投手は21日の広島戦で先発予定。ひょっとして、話題の“超ゆる球”を使ってハマスタを沸かせるのかもしれない。