ケチャップなどの値上げに悲鳴 “トマトショック”原因は? 今月だけで約160品目も…
日テレNEWS NNN
ケチャップやホールトマトなどトマトの加工品が今月、相次いで値上げしています。去年「エッグショック」とも言われた卵の高騰に続いての今回の値上がりに、飲食店からは「トマトショックだ」との声もあがっています。 ◇ 都内にある昔ながらの洋食レストランで作っていたのは、ケチャップをたっぷり使った人気の料理。卵をのせて完成したのは、オムライスです。
味の決め手は、ライスにもソースにも使っているケチャップの甘酸っぱさ。 お客さん 「ケチャップの酸味がちょうどよくておいしいです」 「昔の洋食屋さん的な、シンプルイズベスト」 ほかにも、ナポリタンやハンバーグのデミグラスソースなど。1日に使うケチャップの量は約10キロにもなるといいます。しかし… レストラン シラツユ 笠原雅昭店長 「段階的に(仕入れ値が)あがってきて、かなり厳しくなっています。卵に(続き)ケチャップにあげられると“トマトショック”」
卵に次いで、“トマトショック”にも見舞われているというのです。 ◇ 都内にあるスーパーでは、すでに店頭価格に影響が出ています。 スーパーイズミ 五味衛社長 「トマトに関する商品は高いです。ほとんどあがってきています。こんなこと今までなかったので」
このスーパーでは、去年に比べて、トマトケチャップの店頭価格を30円ほど値上げ。さらに、トマト缶の店頭価格は40円ほど値上げ。 スーパーイズミ 五味衛社長 「今後売れるのかなって心配になりますね」 ◇
各メーカーも続々と値上げを発表。カゴメは2月の納品分から、家庭用のトマトケチャップなど、最大16.4%値上げ。トマトジュースなども最大13.6%値上げしました。 さらに、キッコーマン食品は4月納品分から、デルモンテブランドのトマトケチャップなどを、約7~15%値上げ。また原材料にトマトを使ったソースなども約5%値上げします。 私たちの食生活に何かと欠かせないトマト商品の値上げ。帝国データバンクによると、値上げした「トマトの加工品」は今月だけでも、約160品目にものぼるといいます。 なぜ今、この時期に値上げが相次いでいるのでしょうか? 帝国データバンク情報統括部 藤井俊部長 「加工用のトマトっていうのは、ほぼ9割以上が輸入品になります。その輸入しているトマトのできが悪かった、不作で少ないということ」
街の人の声を聞きました。出会ったのは、2人ともケチャップが大好きだという夫婦です。 夫 「単独でなめられるくらいケチャップ大好き。私は相当(オムライスに)強めにぶちゃーっとかけるくらいなので」 1か月に2本は使い切るといいますが… 夫 「家計を圧迫する。なんとも、もどかしい…」 スーパーでは… 客 「広告の品、お得な時に買う」 「(店頭価格が)上がるって聞いたので、ちょっといつもよりは余分に買っておこうかなって」 トマト商品の値上がりは、どこまで広がるのでしょうか。