「原住民族の日」 頼総統、先住民言語の復興や文化重視の方針強調/台湾
(台北中央社)「原住民(先住民)族の日」の1日、頼清徳(らいせいとく)総統は台北市内のホテルで開かれた原住民族政策サミットに出席し、原住民族言語の復興や健康増進、文化の重視などを促す「希望プロジェクト」を引き続き推進するとの政府の方針を示した上で、「原住民族の文化がなければ、台湾の文化は完成しない」と強調した。 頼総統は、スポーツや芸術文化、軍、警察、消防などの各分野における原住民の貢献に国家を代表して感謝を表明。「わたしは原住民の友人だ」とアピールした。 同プロジェクトでは原住民族の人材育成や集落の持続可能な発展なども図るとし、原住民族文化は台湾の貴重な文化資産であるだけでなく、世界の文化資産だと語った。 原住民族委員会の曽智勇(そうちゆう)主任委員(大臣に相当)は、4年以内に平埔族と呼ばれる原住民の政府認定や権利獲得などを目指す「正名」や原住民族による自治、新たな教育システムなどを完成させたいと意欲を示した。また外交や文化、スポーツなどの人材を育成し、世界に台湾の原住民を知ってもらいたいと述べた。 (張雄風/編集:齊藤啓介)