度会に続け!指名漏れからドラ1を目指す「超高校級逸材5人」! 中大に進む「ミスター ゼロ」、立正大で飛躍を期す甲子園準優勝投手、独立を選んだ長身右腕……
世代屈指のスラッガー、U-18代表右腕などビッグな逸材5人を紹介
昨年ドラフトで指名漏れとなった高校生の中にも、彼らと同様、次のステージでドラ1に成長できる可能性を持った選手が多い。5人を挙げたい。 亜細亜大に進学する黒木 陽琉投手(神村学園)は昨夏の甲子園ベスト4に貢献。183センチ82キロと恵まれた体格から最速147キロの速球、鋭い曲がりを見せるカーブを武器とする大型左腕だ。フォームもよく、ピンチの場面でも強い。本指名志望だったので、育成枠でも指名されず、指名漏れという形になったが、順調にいけば、ドラ1候補になれる素質を秘めている。 仙台育英の151キロ左腕・仁田 陽翔投手はしなやかなフォームから繰り出す速球は威力抜群で、大きく曲がる130キロ前半のスライダーも精度が高い。1球1球の質は昨年の高校生左腕でもトップクラスだったが、制球力に不安があった。立正大に進学する仁田はこの4年間で投手としての基礎をしっかりと身につけ、他の投手と比べても群を抜く成績を残せるか注目したい。 3人目は中央大に進学する東恩納 蒼投手(沖縄尚学)。昨夏の甲子園ベスト8、U-18代表にも選ばれ、投手ベストナインを獲得した。東恩納は技術的に申し分ない。リズミカルな投球フォームでコントロールよく投げ込む投球はまさに投手のお手本。あとは純粋に球速アップを実現するだけ。東都一部で成績を残していけば、制球と完成度の高さを評価された阪神ドラフト1位の下村 海翔投手(九州国際大付-青山学院大)のパターンも期待できる。 4人目は篠崎 国忠投手(修徳)。191センチ102キロの体格から最速148キロを誇る大型右腕。指にかかった時のストレートの重量感は非凡なものがある。ただ、制球力、変化球の精度などまだ課題は多い。そんな篠崎が選んだのが徳島インディゴソックス。昨年、11年連続ドラフト指名&6人指名を達成し、「最強育成集団」と呼ばれている。篠崎に対し、荒井健司・球団オーナー兼GMの期待も大きい。 「スケールが大きい選手ですので、将来日本を代表するような投手に育ってもらいたいです。そのためには来シーズンでの完成を求めるのではなく、中長期目線長く野球をやるための心技体の土台を徹底的に、丁寧に、作っていければなと思っています。」 期待通りに成長できれば、近い将来、史上初の独立リーグ1位が実現するかもしれない。 最後に紹介するのが広陵のスラッガー・真鍋 慧内野手だ。高校通算62本塁打を放ち、ドラフト前から評判は非常に高かった。しかし希望する3位以内の指名が実現せず、指名漏れ。世代屈指のスラッガーの指名漏れは大きなトピックとして扱われた。卒業後は広陵・中井哲之監督の母校でもある大阪商業大へ進む。数々の記録を打ち立てる打撃を魅せ、最終学年では堂々のドラフト1位評価を受ける存在になっているのか。 この5人がNPBに行ける存在になった時、間違いなく高校時代より高評価を受け、高い順位、そして高い契約金で入団ができる素質があるといえる。 指名漏れをきっかけに大きな夢を掴むことを期待したい。