「警察への厳しい声は、県警への期待が背景にある」…鹿児島県警本部長が警察学校卒業生へ贈った訓示「声にならない声に耳を傾け、誠実な対応が大事」 32人が17署に配属
鹿児島県警察学校の卒業式が27日、姶良市平松の同校であった。4年制大学卒が対象の半年間の初任科短期課程を終えた新任の警察官32人(22~28歳、うち女性10人)が辞令を受け、同日付で県内の17警察署に配属された。 【写真】辞令交付を受ける卒業生=27日、姶良市平松の県警察学校
鋪根重雄校長は「失敗を恐れず行動し、県民に真摯(しんし)に向き合ってほしい」と式辞。野川明輝本部長の「警察に寄せられる厳しい声は県警への期待が背景にある。声にならない声に耳を傾け、誠実に対応していくことが大切」との訓示を西畑知明警務部長が代読した。 卒業生を代表して尾塚塁巡査(28)=日置署=が「県民の期待と信頼に応える警察官を目指し、精進する」と謝辞を述べた。気さくに接してくれた地元の警察官に憧れたという女性巡査(28)は「県民が気軽に相談できるような、温かい警察官になれるよう尽力したい」と抱負を語った。
南日本新聞 | 鹿児島
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