バドミントン新女王誕生 平成以降4人目の高校生V・宮崎友花「攻めきれた」
バドミントンの全日本総合選手権最終日は30日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで各種目の決勝が行われ、女子シングルスで山口・柳井商工高3年の18歳、宮崎友花(ともか)が仁平菜月(ヨネックス)を2―0のストレートで破り、初優勝を果たした。 ◇ 元世界ランキング1位の山口茜(あかね)(再春館製薬所)、2016年リオデジャネイロ五輪銅メダルの奥原希望(のぞみ)(太陽ホールディングス)が長く君臨してきた女子シングルスに、新女王が誕生した。高校3年生の宮崎が、決勝で26歳の仁平にストレート勝ち。目標としていた高校生で頂点に立ち、「諦めずに最後まで攻め切れたのがよかった」と笑みを浮かべた。 試合前は緊張や重圧があったというが、コートに入れば動きは軽やかだった。第1ゲームを21-18で奪うと、第2ゲームは21-14と相手を寄せ付けなかった。最後は相手のコートにシャトルを押し込んで勝利を決め、左手でガッツポーズして喜んだ。 高校生での優勝は、11年の奥原、14年の山口に続き、平成以降では4人目。憧れの選手と肩を並べ、「同じ結果を残せて、うれしい」と話した。 幼少期から運動神経が良かったという。卓球やテニスを経験したが、テニスはパワーが足りず「(卓球とテニスの)間を取ってバドミントンはどうか」との母親の助言で競技を始めた。 22年世界ジュニア選手権を制し、今年9月の中国オープンで準優勝するなど、成長中。次世代を担う18歳は、「五輪で金メダルを取ることが夢」と宣言した。(久保まりな)