クリアしようとしたボールがゴールに向かい、「しまった」という表情の谷口。日本はオウンゴールで今回の予選初の失点を喫した（撮影・蔵賢斗）

2026年サッカーW杯アジア最終予選C組（15日、埼玉）W杯8大会連続出場を狙う国際サッカー連盟（FIFA）ランキング16位の日本は、C組第4戦で同25位のオーストラリアと1－1で引き分けた。後半13分にDF谷口彰悟（33）＝シントトロイデン＝のクリアミスによるオウンゴールで先制を許し、2次予選から続く無失点が途切れたが、同31分に途中出場のMF中村敬斗（24）＝スタッド・ランス＝が相手のオウンゴールを誘発して追いついた。首位の日本は3勝1分けで勝ち点を10に伸ばした。最終予選は各組2位までが出場権を獲得。3、4位はプレーオフに回る。 【写真】途中出場・中村敬斗のクロスが遠藤不在の日本救った 思わぬ形で、連続無失点が途切れた。0－0の後半13分、相手の低く速い右クロスにDF谷口が右足を出した。しかしクリアしようとしたボールは、日本のゴール左へ吸い込まれた。今回のW杯予選で2次予選から通じて初の失点。谷口はピッチに背中から倒れ込み、天を仰いだ。 「僕がゲームを崩してしまったというのが率直な感想。決して難しいボールではなかった」 前戦まで3月21日の2次予選・北朝鮮戦から6試合連続無失点（不戦勝の1試合は除く）だった日本の守備陣。谷口はそのうち4試合で3バックの中央でフル出場していた。その守備陣の要が、まさかのミス。それでも、その後は気持ちを切り替えてゴールは割らせなかった。 「これから（相手に）対策をされるようなゲームも出てくると思う。またテンションを上げて、次のシリーズに向けて頑張りたい」と谷口。5日のリーグ戦で復帰したDF冨安（アーセナル）が膝の故障を再発させたという現地報道もあるだけに、11月の第5、6戦でも33歳のベテラン、谷口にかかる責任は大きくなりそうだ。（山下幸志朗）