追悼・大山のぶ代さん ドラえもんを通じて日本中に届けた愛、友情、絆
今こそ観たい!大山のぶ代版『映画ドラえもん』シリーズ
ドラえもん、のび太とその仲間たちの冒険をダイナミックに描いた劇場長編アニメーション『映画ドラえもん』シリーズ。1980年に第1作が公開されてから、2004年公開の第25作まで、大山のぶ代さんがドラえもんの声を担当。春休み映画の大本命として、ファミリー層を中心に人気を集めました。 通常のアニメとは違った魅力に溢れていて、世代を問わず楽しめる『映画ドラえもん』シリーズ。90分前後という長時間でも子どもたちを飽きさせないストーリー。大人が思わず涙してしまうエピソードの数々。そして、大きなスクリーンでこそ堪能したいスペクタクルな映像美。 ファンの数だけ“推し作”があり、その魅力について語らずにはいられない! そんな名作揃いの『映画ドラえもん』シリーズの中から、八雲ふみねが選ぶ3作品は……。
■『映画ドラえもん のび太の恐竜』 1980年に公開された、『映画ドラえもん』シリーズの記念すべき第1作。私も子どもの頃から何度も観ている、『映画ドラえもん』シリーズの中でもイチオシの作品です。 本作は、のび太と恐竜の子・ピー助による友情物語。ドラえもんのフォルムを現在の作画と比べてみると、シンプルかつ可愛らしい。 大山のぶ代さん自らが歌う主題歌も、心に響くこと間違いなしですよ。
■『映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史』 劇場アニメーション映画シリーズ第2作にあたる『映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史』。ある日、のび太の部屋が宇宙船のドアと繋がってしまったことから始まるSFアドベンチャーです。 のび太が勇者的な立場となって活躍することが多いため、ドラえもんは一歩下がったポジションから、のび太を見守ることが度々ある映画版。しかし、決して活躍どころが少ないわけではなく、ドラえもんの持つ優しさや包容力がよりダイレクトに伝わってきます。 そんな感動が味わえるのも、大山のぶ代さんの緩急自在な演技があってこそと言えるでしょう。