日本初!英国カルチャーを振り返る「テレンス・コンラン展」
東京ステーションギャラリーにて、テレンス・コンランの展覧会が開催されています。そう、あの「ザ・コンランショップ」のコンラン卿です。展示はもちろん、ミュージアムグッズもチェックしてきました! 【写真】センスのいい家「おしゃれなインテリア」集
JR東京駅の丸の内北口にある「東京ステーションギャラリー」。ここで「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」と題する展覧会が開催されています。コンラン氏の展覧会は、日本で初めての開催なのだとか。プレス向けの内覧会があるとのことで、参加してまいりました。 コンラン氏は1931年にイギリスで生まれ、2020年に88歳の生涯を終えました。デザイナーであり「ハビタ」「ザ・コンランショップ」を手掛けた実業家であり、長年イギリスの衣食住はじめ生活文化に大きな影響を与えてきた人物です。「ザ・コンランショップ」の日本1号店が新宿にオープンしたのは1994年のことだそうですが、インテリアをはじめ日本の文化にも大きな影響を与えてきたことは、よくご存じの方も多いと思います。
内覧会では、ロンドンの「デザインミュージアム」館長さんが来日されてスピーチをされましたが、1950年代から活動を始めたコンラン氏が、戦後のイギリスの復興と共に「モノではなく、イギリス人のライフスタイルを生み出すことに手腕を発揮した」と語っていらっしゃいました。
コンラン氏は20代でデザイナーとしての活動をはじめ、家具製造を手掛けます。
展覧会は8章に分かれており、始まりの1章ではテキスタイルを学び、デザインや家具製造に力を入れていった若きコンラン氏の活動が展示されていました。
さて、その先に目に飛び込んできたのが、こちら……。 「ハビタ」です! コンラン氏が1964年にロンドンにオープンしたショップ「ハビタ」1号店の様子が再現されていました。かわいい!
「ハビタ」、80年代に日本でも西武百貨店が展開していたんですよね。シオヤがロンドンのハビタに初めて行ったのは20代、90年代に入ってからなのですが、手ごろな値段でおしゃれな雑貨が並んでいるのにワクワクしたのを思い出します。雑貨をすべて手に取れるように陳列して、デザインの豊富さをアピールし、スーパーマーケットのように製品を見せていく「ハビタ」の手法は、当時のイギリスではとても新鮮だったそう。1号店開店時には、こんなカゴや、ライトにケトル……といった製品が、実際に店頭に並んでいたそうです。