【西武園競輪】平原康多が地元で500勝とダービーVを報告「月日を費やさないとできないもの」「涙腺がゆるくなった」
FI西武園競輪最終日の22日、平原康多(41)=埼玉・87期=が第9R終了後、サイクルシアターで行われた「500勝達成記念セレモニー」および「日本選手権優勝報告会」に登場した。 3月1日のG3玉野競輪2日目第8R「S級二次予選」で1着となり、2002年8月のデビュー(西武園1、2、9着)から21年6か月での通算500勝。紺のスーツ、紺のネクタイで現れると「平原~、平原~」と大きな、温かい声援に迎えられ、壇上に上がった。 「玉野記念で記者から499勝だと言われて知ったくらいで、ずっと意識していなかった。苦楽をともにした森田(優弥)が仕掛けて勝てた500勝はやっぱり思い出には残りますね」と、淡々としたもの。ただ、500勝への長い年月に「勝てたっていうより、もうそんないい年なのかと感じます。500という数字は月日を費やさないとできないものですから」としみじみ振り返った。 18回目の日本選手権(平ダービー)挑戦での優勝に話が向くと「関東5人だったし、みんなにチャンスがあるように、と別線になった。(吉田拓矢とは)お互い苦しんだ時期もあったので、お互いにたたえ合えた。勝ったときにファンの方が涙をしているのを見て、自分の涙腺がゆるくなってしまった」と振り返り、司会者から“見えた景色は”の問いには「いろんな感情が入り交じり、正直言えないです」とか。 「夢にまで見た」ダービーを制し、これまで4人しか達成していないグランドスラムにオールスターを残し、王手をかけた平原。「この先、競輪が続いていくので一戦、一戦を頑張っていきたい。グランドスラムは何も意識をしていないです。とにかくファンの声援が一番です」と言葉を締めくくった。
報知新聞社