【週刊プロレス】マリーゴールドの石川奈青が旗揚げ戦必勝祈願「プロレスラーとして絶対に勝ちたい!」“お芝居の人”元アクトレス勢にライバル心【女子プロレス】
私はプロレスラーだから
だが、ことは簡単に進まないのも石川だった。 彼女の預かり知らぬところで起きたアクトレスガールズ勢のマリーゴールド合流。スポーツエンターテイメントを掲げた古巣に区切りをつけた青野未来ら6名は、風香に連れられ、15日の旗揚げ会見に電撃来場。「プロレスをやらせてください!」とマリーゴールド参戦を直訴した。 「来るもの拒まず」の小川代表はこれにゴーサイン。アクトレス勢もすでに合同練習にも参加しているが、若くてビジュアルの良い彼女たちの登場によって、石川は大会ポスターの下段右隅という位置に追いやられてしまった。それが団体が下した現時点での評価なのかもしれない。もちろん悔しいだろう。だが、それで気落ちする石川ではないし、むしろ反骨心を燃え上がらせるのが石川だった。 「(合同練習などを見ても)あんまりプロレスに対する意識が私には見えてないし、そもそも所属会見の時の乱入とかも納得いってないので。私はプロレスラーだから、気持ちが見える人と試合がやりたい。お芝居の人と闘ってもしょうがないと思うから。旗揚げ戦どんなカードが組まれるかわからないけど、私はプロレスラーと闘いたいです」 青野らアクトレス勢も腹をくくってマリーゴールドに飛び込んできた。いわばマリーゴールドでともに闘う同志だ。その意味では、石川の主張は波紋を呼ぶものかもしれない。もっと言えば、プロレスラーとして何も残していない彼女に対して「おまえが言うな!」的な突っ込みも入るかもしれない。 だけど、彼女はリングで闘うプロレスラーだ。プロレスラーである以上、思っていることは言葉にすべき。あえて「お芝居の人」という表現を使って、アクトレス勢に異を唱えた石川はマリーゴールドで生き抜こうとする覚悟、何より“隅っこの女”で終わるつもりはないという彼女なりの強い決意を感じさせた。 マリーゴールド入団を果たしてなお、石川を取り巻く状況は順風満帆ではない。だからこそ彼女は合同練習や個人トレーニング、夜のお酒タイムなど多忙な日々の合間を縫って深川不動堂を訪れ、必勝を祈願した。奇しくも深川不動堂では現在、開運祈願の花祭りが実施中。5色ある花飾りのなかから、マリーゴールドを彷彿させる黄色い花飾りを引き当てた石川は「旗あげ戦勝利!」と記して開運祈願の花を奉献した。 旗揚げまで1カ月を切った。どんな花でもいい。マリーゴールドという新天地でプロレスラー石川奈青が花を咲かせる、その時を見たい。
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