日本酒「じょっぱり」来月復活 六花酒造(青森・弘前市) 「杜來」と2ブランド体制に
日本酒メーカーの六花酒造(本社青森県弘前市、北村裕志社長)は12日、2022年末で製造を停止した同社のブランド「じょっぱり」を復活させ、「JOPPARI」として販売を再開すると発表した。消費者からの熱い要望を受けたもので、今後は高品質でモダンタイプの「杜來(とらい)」と価格や味わいを分けた2ブランド体制とする。県内外の酒店やスーパーなどで12月1日、発売する。 同社は同市向外瀬にあった社屋・酒蔵を岩木地区に移転することに伴い、じょっぱりの製造を停止。若い世代の日本酒ファンを獲得するため、杜來の立ち上げにかじを切った。しかし、消費者からじょっぱりの復活を望む声が絶えず、昨年完成した酒蔵での製造体制が安定したことから再製造に踏み切った。 酵母とこうじ菌はできる限り以前と同じものを使用。新酒蔵で新たな技術を取り入れ、淡麗な辛口の中に味わいを深めた。北村社長は「ようやく皆さまのご要望に応えられることに大きな喜びを感じている」と話した。 JOPPARI特別純米酒(アルコール15%)は720ミリリットル入りが1400円(税抜き)、1.8リットル入りが2800円(同)。