<わたしたちと音楽 Vol.38>AAAMYYYが語る、子育ての“当たり前”を更新していくことの意義
【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】(WIM)の日本版実施に伴い展開されている、独自の観点から“音楽業界における女性”にフォーカスしたインタビュー連載『わたしたちと音楽』。Vol.38となる今回は、Tempalayのメンバー、ソロとして精力的に活動を行っているAAAMYYYが登場した。 妊娠・出産を経て2023年3月に現場復帰したAAAMYYY。これまでは“理想のミュージシャン像”を掲げて活動を行っていた彼女だが、実際に妊娠・出産を経験して心境に変化があったという。「それまで抱いていた理想像みたいなものは一旦端に置いておいて、1人の人間として何が幸せなのか、本当に音楽で表現したいことは何なのか、改めて自分の在り方を考え直す機会になりました。理想像を目指すのではなく、自分でいることの基礎に立ち返るというか……等身大で良いんだと思えるようになりましたね」と彼女は明かしている。 このインタビュー・シリーズでも過去に課題として取り上げられてきた、「アーティスト活動をしながら子供を育てるロールモデルが身近にいない」という点については、chelmicoのRachelの名前を挙げ、「子供がいるけれど、“これまで通りに活動を続けていくし全く変わらない”というスタンスがすごくカッコいいなと思いました」と述べている。 さらには自身も現場に子供を連れて行っていると話すと、「そうすると当然迷惑をかけてしまったりするけれど、自分1人で子育てはできないじゃないですか。これからライフステージが変わるような次の世代にも、生きやすい環境を橋渡しできたら良いなと考えながら、“これが普通だよ!”という思いでやっています」と続けた。 インタビュー全文は特集ページにて公開中だ。また、【ビルボード・ジャパン・ウィメン・イン・ミュージック】の特設サイトでは、これまでのインタビューやプレイリストなどをまとめて見ることができる。 2007年からアメリカで開催されている【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】は、音楽業界に貢献した女性を表彰するアワードで、2023年版は3月に実施された。日本では、インタビューやライブ、トークイベントといった複数のコンテンツから成るプロジェクトとして2022年秋にローンチした。 Photo:Mariko Kobayashi ◎公演情報 2024年7月4日(木) 神奈川・ビルボードライブ横浜 1stステージ 開場16:30 開演17:30 2ndステージ 開場19:30 開演20:30 2024年7月6日(土) 大阪・ビルボードライブ大阪 1stステージ 開場15:00 開演16:00 2ndステージ 開場18:00 開演19:00