角田裕毅のRB残留決定にホンダ・レーシング渡辺社長もコメント「世界の舞台で活躍する選手であり続けることを期待」
RBは6月8日(日本時間9日早朝)に、角田裕毅との契約のオプションを行使し、2025年も角田が同チームからF1に参戦することを発表した。これに際して、ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長も「世界の舞台で活躍する選手であり続けることを期待している」とコメントした。 【動画】角田裕毅、2025年RB残留決定に喜びのコメント 角田は今年でF1参戦4年目を迎え、シーズン序盤から本来のスピードに加え安定感も見せつけており、第8戦モナコGPまでで計19ポイントを獲得。上位5チームに食い込むドライバーズランキング10番手につけている。 契約発表直後に行なわれたカナダGPの予選でも4戦連続Q3進出を果たし、入賞圏内から決勝を迎えることとなった。 鈴鹿レーシングスクール(SRS/現ホンダ・レーシングスクール鈴鹿)出身の角田。ホンダとレッドブルの支援を受けてジュニアカテゴリーを駆け上がり、F1昇格にこぎつけた。 F1デビュー後も角田は、一貫してホンダ/HRS製パワーユニット(PU)を使用するアルファタウリ/RBでF1出走。2025年には所属5年目を迎える。 「角田選手のF1参戦継続決定、大変うれしく思います」 HRCの渡辺社長は、角田の契約発表に際してそう語った。 「世界最高峰レースの熾烈な戦いの中、天性の速さに加え、着実に安定感と存在感を増している角田選手の姿は、世界中の多くの人々に夢と勇気を届けてくれています」 「これからもHondaの育成プログラム出身ドライバーとして、そして日本を代表するドライバーとして世界の舞台で活躍する選手であり続けることを期待しています」 「HRCとしてのRBへの技術サポートを含め、Hondaはこれからも角田選手の成長と活躍を応援していきます」 ホンダは現在、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)を介してレッドブル系2チームにPUを届けている。レギュレーション改定が行なわれる2026年以降は、レッドブルは自社製造のPUを使い、ホンダはアストンマーティンとタッグを組んでF1に正式復帰することとなっている。 そのため2025年シーズンはレッドブルとホンダのコラボレーション最終年。角田もそうしたメモリアルイヤーに向けて高いモチベーションを示した。 「2025年もHonda RBPTのパワーユニットを搭載するVisa Cash App RB Formula One TeamからF1に参戦します」と角田はコメントした。 「長年にわたるRed BullとHondaの大きなプロジェクトのラストイヤーに自分が関われることを非常に楽しみにしています。F1ドライバーとしてさらに成長し、より多くのポイントを獲得して表彰台や優勝を目指していきますので、チームとHonda、そして皆様とともに、素晴らしいシーズンにしたいと思います。今後も応援、よろしくお願いします!」 角田とRBの契約延長は、1年間限り。そのため、2026年以降もレッドブル陣営に留まるのか、その他の道へ進むのかについては今後も注目が集まるだろう。当然、アストンマーティン・ホンダという選択肢もそこに含まれてくると思われるが……。
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