映えない。でもメチャ美味い! 韓国の地元民が溺愛する「チヂミ」の名店を特別公開
韓国版お好み焼きのとも言える、チヂミ。日本人にも親しみ深いメニューだけれど、本場のチヂミはひと味違う。 【写真13点】「韓国の地元民が溺愛するチヂミの名店を特別公開」を写真でチェック
今回は、韓国の人気セレクトショップで働く隅谷洋平さんに、地元のオススメ店を案内していただく。
雨の音がしたらチヂミを食べにいく韓国人
こんにちは、隅谷です。前回のタットリタンはいかがでしたか? 今回は日本でも人気の韓国グルメ、チヂミを紹介します。 実はソウルでは“チヂミ”という呼び名はあまり使われていません。もともと釜山のある南、慶尚道地方の方言として使われていた呼び名が日本に伝わり定着したという話があります。 ソウルでは「ジョン」「プッチンゲ」「ピンデトック」と呼ばれているものが日本人の想像するチヂミにあたります。 どれも作り方や材料が違いますが……「ジョン」は素材に、小麦粉やニンニク粉末などの調味料を混ぜたミックス粉と溶き卵をつけて焼いたもの、「プッチンゲ」はカットした素材を同じくミックス粉と水などの生地と混ぜてから焼いたもの、「ピンデトック」は小麦粉ではなく緑豆粉に素材を混ぜて焼くもの、といった感じですね。 材料や作り方を見ると、日本人にとっては「プッチンゲ」がいちばんチヂミに近いかもしれません。
いずれにしても日本でいうお好み焼き的なものと捉えていただければ良いかと思います。要するにどれも美味しそうです(笑)。 焼いているとパチパチと油の跳ねる音が心地よく聴こえます。まるで雨が降る音のように……。 これは嘘のような本当の話ですが、韓国人は雨が降ると「チヂミを食べに行きましょう」となります。韓国あるあるです。
地味だけど激ウマ! オシャレエリアの超ローカル店
さて、今回紹介するのはチヂミをメインに扱うお店「ナトゥルモッピンデトック(나들목빈대떡)」です。 人気観光地の弘大(ホンデ)の近所にある望遠(マンウォン)駅の近くにあります。もともとこのエリアは住宅地でしたが、家賃が安いためカフェやバーなどの飲食店やオシャレな雑貨店が増え、今では非常に賑わいのあるエリアになりました。 そんなエリアのなかでも、地元の人が通うナトゥルモッピンデトックは昔ながらのローカルな感じがたまりません。