模様替えによる火災に注意! 年始に相次ぐ火災のわけ ストーブに布が触れるとあっという間に…
STVニュース北海道
2025年に入り北海道内では火事が相次ぎ、6日には3人が死亡しました。 年の始めは「模様替え」による火事が起きやすく、消防はストーブ周りに燃えやすいものを置かないよう注意を呼びかけています。 (東海林記者)「住宅の2階部分から黒い煙が勢いをあげて噴き出しています」 函館市で6日、2階建て住宅が燃える火事があり、この家に住んでいた74歳の男性が死亡しました。 6日は札幌市東区と十勝の幕別町でも火事があり、あわせて3人が死亡しました。 (撮影者)「午前6時半、消火活動が続いている」 札幌市西区で4日に発生し3人がけがをした火事は、ストーブの近くにあったものに火がついたことが原因とみられています。 札幌市消防局の実験映像です。 ストーブの上に洗濯物が干されていますが… 暖かい空気で上向きの気流が発生し洗濯物が落下、あっという間に燃えだしました。 寝室を想定した実験では、寝返りとともに布団がストーブにかぶさり、わずか17分後に火がつきました。 (札幌市消防局)「年始めのこの時期は来客者も多く、スペース確保のために家具を移動するとか、部屋のレイアウトを変えることもあると思うが、ストーブ周辺に十分なスペースを保ってほしい」 「模様替え」の注意点はほかにも。 電気のケーブルが家具の下敷きになって断線するとー 断線した場所がショートし、火が出る場合があります。 札幌市では2024年、電気関係の火事が101件発生し、過去5年で最多となりました。 防火設備の点検も大切です。 火災報知機の交換時期は10年と言われています。 ボタンを押したり紐を引っ張ったりすることで正しく作動するか簡単にチェックできます。 こちらは台所や仏壇の近くに設置する自動消火装置です。 火災の熱を感知するとー 自動で薬剤を噴射し消火を試みます。 札幌市には65歳以上のみの世帯に対し、自動消火装置1台あたり最大2万8700円を助成する制度があります。 (札幌市消防局)「火災の早期発見・消火・避難できる対策を講じていただきたいと思います」 人の命を奪うこともある恐ろしい火事。 1年が始まったばかりの今こそ、防火対策が万全かいまいちどチェックが必要です。