スタジオ内外はドキドキの連続 ABC「バレベルの塔」復活
「淳さんはほんまに名司会者ですよ。頭の回転の速さとかすごいですわ」──。ロンドンブーツ1号2号の田村淳が司会(主宰)を務め人気を博した関西ローカルのクイズ番組「知ってるor知ったか?クイズ!バレベルの塔」(ABC朝日放送)が17日、「クイズ!バレベルの塔 最強賢者スペシャル」という2時間スペシャルで復活する。「この知識に関してだけは誰にも負けない!」という自称・賢者の知識を試す場であるこの番組だが、回答する自称・賢者には答えるまでの制限時間もなく収録時間はかなりの長丁場となり舞台裏では出演者のマネジャーがヒヤヒヤする場面がみられた。そんな番組を取り仕切る同番組チーフプロデューサーに番組への思いなどを聞いてみた。 武井壮、嫌なヤツだった頃…「いきものがかり」と奇跡的な出会い
もし1問で終了したら番組枠に影響が・・・
同番組は2013年に半年間にわたり同局で毎週日曜の深夜に放送されていた。クイズの内容は大阪に突如現れた5階建ての謎の塔「バレベルの塔」で、「このジャンルなら詳しい」と豪語する挑戦者である自称・賢者が、1階(レベル1)から各フロアで用意された問題に答え、正解するたびに1フロア上昇。レベル5まで全問正解すると「賢者」として認定されるが、間違えた時点で終了。つまり、もしレベル1で間違えたら、残りの問題もお蔵入りになるという。 「だから、もし1問で終わったら番組的にはすごいキツイんです」と語る同番組チーフプロデューサーの辻史彦さん。「M-1グランプリ」や「ごきげん!ブランニュ」「松本家の休日」などを手がける敏腕プロデューサーではあるが、この番組の話をする時は過去の様々な光景が浮かぶのか、苦笑を連発しながら話す。 それもそのはず、過去にはデーモン閣下が大相撲のクイズに挑戦し、なんと「レベル2」で終了。このほか、たむらけんじは焼肉、松村邦洋は阪神タイガースで、いずれもレベル2で終了するなど、かなりの難問を用意している。そのため、今回は2時間スペシャルということで、ゲスト2人を迎えたものの、仮にともに1問で間違えたら収録時間は短くなりほかのことを考えなければならないため、収録現場やその裏側はいつも落ち着かないくらいの緊張感に包まれるという。だが「かといって1問目は簡単ってことはないですよ」と辻さんは付け加える。 そして、回答するのも制限時間がないため、収録時間はさらに延びる。「回答する自称・賢者は『この話聞いてよ』というすごい熱量をもって来て頂いている。だから間違えるわけにはいかないため、すごく考える方が多いですね」と辻さん。そんな挑戦者のテンションをさらに引き立てるのが、司会の淳だという。「淳さんは名司会者ですね。あの頭の回転の速さとか空気を支配する感じとか、ある意味『稀代の詐欺師』かもしれません」