「ルフィ」ら指示の狛江強盗致死、実行役に無期懲役…地裁立川支部「一連の犯行に主体的に参加」
指示役「ルフィ」らによる一連の強盗事件のうち、東京都狛江市の住宅で住人の高齢女性が死亡した事件などの実行役として、強盗致死罪などに問われた加藤臣吾被告(26)の裁判員裁判で、東京地裁立川支部は16日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。岡田健彦裁判長は「強い金銭的欲望に基づき、一連の犯行に主体的、積極的に参加した」と述べた。
判決によると、加藤被告は昨年1月19日、仲間と共謀し、宅配業者を装って女性(当時90歳)宅に侵入。女性の両手を結束バンドで縛り、バールなどで暴行を加えて死亡させ、腕時計を奪うなどした。
狛江市の事件では実行役4人が起訴され、1審判決が出たのは加藤被告で3人目となる。判決では、一連の事件を「非常に危険で凶悪な犯行」と指摘。加藤被告は強度な暴行を加えていないが、事前に凶器のバールを購入するなど積極的に関与しており、「責任は実行役リーダーに次ぐもので、それ自体が重大」とし、反省などを考慮しても刑を減軽できないとした。