「天空の山城」備中松山城で年末恒例すす払い 一年の汚れを落とし迎春準備
雲海に天守が浮かぶ姿から「天空の山城」と称される備中松山城(国史跡、岡山県高梁市内山下)で17日、年末恒例のすす払いが行われた。一年の汚れをすっきり落とし、迎春準備を整えた。 全国の山城で唯一現存する天守(国重要文化財)や二重櫓(やぐら)(同)で作業。業者が屋根に上り、たまった落ち葉や軒下のクモの巣をほうきで取り除いた。瓦のずれやひび割れの有無も確認した。 2024年度の入城者数は11月末現在4万7090人。秋口からの天候不順などが響き、前年同期に比べ約2千人少ないが、インバウンド(訪日客)の拡大に伴い外国人客は増えているという。市教委は「目立った傷みはなく良好な状態。きれいになった城の雄姿をたくさんの人に見てほしい」としている。 本丸への入城は28日までで、来年1月4日に再開する。